【加害恐怖】 通行人の荷物を壊してしまったかもしれない
「自動車を運転しているときに人を撥ねてしまったかもしれない」と不安になるのは、加害恐怖の典型的な症状らしいです。
私は自動車ではなく自転車で似たような症状があります。
季節は春、夕方の薄暗い時間帯。
場所は、歩道はなく路側帯のある住宅街の道路。
歩行者も自動車もそこそこ交通量の多い道でした。
自転車で走行中だった私は、前方を歩く主婦っぽい女性の右側をゆっくりと追い越しました。
そのときに、私の自転車の左ペダルが、女性が右手に持っていたスーパーの袋にかすったような気がしたのです。
ごくわずかに触れたような触れないような。
そんな微妙なレベルの接触。
仮にわずかにかすったところで気にするようなことではないので、私はそのままゆっくりと走り去りました。
しかし、その後すぐに、加害恐怖が表れたのです。
もしかしたら、もうちょっとガッツリぶつかっていたかもしれない・・・。
かすった程度でも、袋の中の卵が割れたかもしれない・・・。
110番通報されたのでは・・・?
こういう考えが表れたらもうダメなんです。
私はこの不安を消すために行動に起こしました。
女性との距離はまだわずかに100mくらいだったので、とりあえず道路脇の公園で待機して女性が通るのを待ちました。
もし女性が普通に私の横を通り過ぎていけば、特にもう不安を感じる必要はないはず。
実際、女性は特に困った様子もなく、普通に私の横を通り過ぎていきました。
女性にとって私は完全に景色と同化しているレベルといった感じ。
眼中になしでした。
その様子を見て、ものすごく安心しました。
やはりぶつかっていなかったのだと。